株取引をしていると、急にすごい売りが降ってきて株価が暴落することがありますよね。利益確定売りの場合もありますが、機関に空売りを仕掛けられているせいかもしれません。しつこい空売りのせいで、持ち株が大ダメージ!なんてことはよくあることです。
空売り機関に狙われてしまったら、撤退したほうが良いのか?それとも踏み上げを狙えるのか?私なりに分析してみました。
目次
空売り機関の踏み上げを狙う方法
最初に断っておきますが、自身の持ち株が空売り機関に狙われて急落してしまった場合の対処法ではなく、最初から踏み上げが狙えそうな銘柄を狙う、という方法なのでご注意ください。
空売り機関が狙う銘柄の特徴はこちら
下落トレンド銘柄
下落トレンドの銘柄というのは、業績悪化などの悪材料をきっかけに株価が下がり続け、日足が25日線を割り込んでしまっている銘柄です。一見、割安感があり、反発を狙って逆張りの買いをしてしまいがちですが、「25日線を割り込む」ということは直近25日以内に買った人がほぼ含み損を抱えている状態、ということです。当然売り圧力の方が強いということなので、このような状況で空売り機関に狙われたのであれば一旦撤退した方が賢明です。
買われすぎ銘柄
業績好調などの好材料によって一時的に急騰した銘柄を「買われすぎ」として空売り機関が狙うことがあります。その中でも、業績好調で今後も増益が見込めるような銘柄で踏み上げを狙うのはこちらです。
空売り機関の踏み上げを狙うには業績好調の買われすぎ銘柄を監視しましょう。
空売り残高が多い銘柄を抽出
karauri.netというサイトには機関の空売り残高が多い順に銘柄がリストアップされており、日々更新されています。
この中から、今後業績拡大見込みがあり、かつ下落トレンド入りしていないものを探します。
コイケjr.
確かに今後業績拡大見込みがあるかを見極めるのは難しいのですが、上昇トレンド入りしているものを探すことはそこまで難しくないですよね。
実際、空売り残高上位の銘柄は25日線を割れているもの(下落トレンド)ばかりなので、まずここから上昇トレンド入りしているものを見つける、というだけでかなり銘柄が絞られます。
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空売り機関が踏み上げられた銘柄の値動き
シンバイオ製薬のケース
そこで見つけたのがこちら。シンバイオ製薬(4582)です。こちらはもう踏み上げ済みなのですが、空売り機関の動きを確認してみましょう。業績改善見通しのため今後も上昇していく可能性が高いです。
最新の日付が上になっているので若干見にくいかもしれません、ご了承ください。
ちなみにこの銘柄は3月末に上場廃止に係る猶予期間入りとして空売り機関に狙われてしまったのですが、4月には解除され、さらに5月13日の四半期決算発表では赤字縮小、当期中に黒字転換見込みとして好決算だったため、機関が一斉に買い戻しています。
チャートからもわかるように、機関が売った価格よりも高いところで買い戻しているので「踏み上げ」が起こっているのがわかると思います。
QDレーザのケース
こちらのQDレーザ(6613)も、モルガンスタンレーMUFGが2%近く空売りしていますが…20日あたりにでも踏み上げられたのか?と思われるようなチャートですね。
基本的にはトレンドフォローが吉
2021年5月に入って日経平均が急落して地合いが悪化しました。このまま下落を続けるのか持ち直すのかはわかりませんが、相場全体が下落局面である時は、踏み上げを狙うよりも空売り機関に追随する方が良いかもしれません。
空売り機関の中でもゴールドマンサックスとモルガンスタンレーMUFGは規模も大きく、戦闘力が特に高い気がします(私自身の勝手な見解ですが。)
ただ、上記のシンバイオ製薬のように、地合いが悪くとも上昇トレンドを維持している銘柄というのは、上昇圧力が強いことを示しているので、地合いが悪い時に押し目買いをすることで大きな利益が期待できます。
基本的なことに戻ってしまいますが、結局は上昇トレンド(25日線上抜け)なら買い、下落トレンド(25日線下抜け)なら売り、という「トレンドフォロー」戦略こそが勝率を高める秘訣といえるでしょう。