CFDとCMEの違い(日経平均先物)

CFDとCMEの違い(日経平均先物取引)

投資家の間では有名なサイトのこの画面。一度は目にしたことがあると思いますが…

CMEとCFDの違い

こちらを見ると日経平均株価のすぐ下に、「CFD日経平均」とあります。そしていろんな種類の「日経先物」がズラリと並んでいます。このCFDとCMEって何が違うのでしょうか。CFDとCMEの違いについて説明します。

CMEとCFDの価格差の謎についてはこちらに書きましたので参考にしてください↓

関連記事:日経先物どれを見れば良いの?日経平均との価格差の謎

CME日経平均先物(日経225先物)とは

まず始めに、CFD日経平均とCME日経平均先物って呼び方が似ていて、なんだか混乱しますよね。似ているのでCFDとCMEを比較してしまいがちですが、ここでまずCMEの説明です。

「CME=日経平均先物」というイメージを持っている方も多いと思うのですがCMEというのはシカゴ・マーカンタイル取引所のことで、世界最大の先物市場のことを指します。

日経平均先物は

  • シカゴ・マーカンタイル取引所(CME)
  • シンガポール取引所(SGX)
  • 大阪取引所

この3つの取引所に上場しています。

というわけで、「CME日経平均先物」というのはCME(シカゴマーカンタイル取引所)で取引されている日経平均先物を指します。

CFD日経平均とは

一方CFD日経平均についてですが、まずCFDとは何かというと

株や商品などの原資産に連動した銘柄を、実際に原資産の受け渡しをせず、決済時に発生した差額のみをやりとりする取引を指します。

詳しくはCFD国内シェアNo.1のGMOクリック証券の公式サイトに載っています↓

GMOクリック証券公式サイトでCFDの概要をチェック

CFD日経平均の特徴
  • 2~3万円の資金から取引可能
  • ほぼ24時間取引できる
  • 売りからも入れる
  • 日をまたぐ保有にかかるコストなし(GMOクリック証券CFDの場合)

少ない資金で売買、ほぼ24時間取引できるので「投資のコンビニ」とも言われています。

CFDについてこちらの記事にも書いたので参考にしてください。

【関連記事】【CFDとは何かわかりやすく解説】日経平均が24時間取引できるから夜間暴落も回避できる?

ちなみにCFD日経平均の原資産(元の指標となる銘柄)は日経平均先物です。

つまり、CFD日経平均はCME日経平均先物を元の指標として取引されているので、ほぼ同じように値動きします。指標としてはほぼ同じなのですが、取引方法やルールに違いがあるので次に説明します。

CFD日経平均とCME日経平均先物(日経225先物)の違い

日経平均先物(日経225先物)とは

そもそも先物取引とは、「将来の予め決められた日に現時点で取り決めた価格で売買を約束する取引」です。これだけ説明されてもなんだかよくわからないですよね。日経平均先物取引(日経225先物取引)の特徴を箇条書きにしてみました。

  • 日経平均株価の上下を予想して取引される。
  • 買う価格と売る価格の差額のみをやり取りする。
  • 売りからも入れるので下落局面にも対応できる。
  • 証拠金を預けることで、投資資金以上の取引が可能になる。
  • 取引に決済期日があり、期日前日までに決済されていない場合はSQ日に自動決済される。

日経平均CFD取引と比較してみると証拠金取引で差額のみをやり取りする、売りからも買いからも入れるところは同じですね。

CFD日経平均とCME日経平均先物(日経225先物)の違い

そして本題ですが、タイトルにあるように、よくCFDとCMEって何が違うの?と聞かれたりするのですが、ここまでの話で、CFDは取引の名前、CMEは取引所の名前なので、CFDとCMEを比較するというのはおかしな話だということがおわかりいただけたかと思います。

とはいえ、「CME=日経平均先物(日経225先物)」と思っている方が多いようなので、ここでは皆さんの疑問である日経平均先物(日経225先物)取引と日経平均CFD取引との違いについて整理していきます。

違い①決済期限

まず日経平均先物(日経225先物)取引には決済期限があり、日経平均CFD取引には決済期限がないということが大きな違いです。

日経平均先物(日経225先物)取引の場合、期限までに決済しない場合は決済期日における清算価格(SQ値)により強制決済されてしまいますが、CFD取引には期限がないため長期保有も可能です。

違い②最低取引単位

日経平均先物(日経225先物)は最低取引単位の大きさで日経225先物(ラージ)と日経225mini(ミニ)の2種類あり、ラージは日経平均株価の1,000倍、ミニは日経平均株価の100倍が最低取引単位となっています。

一方日経平均CFD取引の場合は日経平均株価の10倍が最低取引単位となっており、先物取引よりもさらに少額で投資が可能です。

ちなみにレバレッジをかけられるため、最低取引単位の資金を用意せずとも、必要証拠金があれば取引ができます。

コイケ

(例)日経平均が27000円の場合(先物取引のレバレッジ20倍、CFD取引のレバレッジ10倍)

ラージ ミニ CFD
最低取引金額 27,000,000円 2,700,000円 270,000円
必要証拠金 1,350,000円 135,000円 27,000円

違い③値幅

値幅ですがラージが10円、ミニは5円、CFD取引は1円となります。

違い④レバレッジ

日経平均先物取引は約10~30倍なのに対して、日経平均CFD取引は10倍となります。レバレッジをかければかけるほど、投資資金よりもさらに大きな資金取引が可能になるのですが、その分ハイリスクになります。

違い⑤取引方式

日経平均先物取引は取引所取引なのに対して、日経平均CFD取引は相対取引となります。

取引所取引とは、金融商品取引所などの公開市場を通した取引のことで、相対取引とは、公開市場を介さずCFD取り扱い業者と投資家が直接やりとりする取引のことです。

日経平均先物(CMEなど)を取引しやすいように改良したのが日経平均CFDです

コイケ

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まとめ

というわけで、CFDとCMEの違いについておわかりいただけたでしょうか。ポイントは以下の通りです。

  • CFDは差金決済取引の名称、CMEは世界最大先物市場の名前
  • CFD日経平均はCME日経平均先物を元の指標として取引されているのでほぼ同じ値動きをする
  • 日経平均株価指数CFD取引もCME日経平均先物取引も、日経平均の上下を予想し、決済時の差額のみをやり取りする証拠金取引
  • ただし取引方法に違いがあり、少額から始められ、決済期限もないCFD取引の方が低リスクで投資初心者向き

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