新NISA対応で今話題のロボアドバイザーSUSTEN(サステン)の評判は実際のところどうなのでしょうか。
SUSTEN(サステン)って検索したら、やばいとか手数料高いとかいう口コミがあるけど本当?
そんなSUSTEN(サステン)の評判や口コミについて調査してみました!
目次
SUSTEN(サステン)とは何か
SUSTEN(サステン)とはロボアドバイザー
SUSTEN(サステン)はロボアドバイザーの一つです。
ロボアドバイザーには、アドバイスだけを行う「アドバイス型」と、入金したら後は全自動で資産運用をしてくれる「投資一任型」がありますが、SUSTEN(サステン)は後者の「投資一任型」です。最初の診断でハイリスクハイリターンの運用を好むのか、もしくはリターンは少なくともローリスクな運用を好むかのリスク許容度に関する質問等に答え、それに合わせて投資対象のポートフォリオの割合が決まり、定期的なリバランスも行ってくれる優れものです。一度入金したらほったらかしでプロレベルの分散投資が可能になり、自動積立や新NISAにも対応しています。
SUSTEN(サステン)のサービス概要
たくさんのロボアドバイザーがある中で、SUSTEN(サステン)はどんなロボアドバイザーなのか、サービス概要を簡単にまとめました。
- 最低投資金額1万円
- 投資信託を通じて数千以上の証券へ投資
- 手数料が年率0.08~0.3%と割安
- 景気後退時にも有利な投資ができる
- 自動積立可能
- 出金手数料無料
- 新NISAでの運用を自動で最適化
また、一部の運用タイプで、成果報酬型という方式を採用しており、利益が出ない場合手数料が発生しないという、他のロボアドバイザーには無いサービスがあるのも魅力です。
SUSTEN(サステン)の評判はやばい?
SUSTEN(サステン)の評判がやばいと出る理由
コイケjr.
それは運用実績が良くない時期があり、「やばい」という口コミが広がったからのようです。Xで実際にあった口コミを引用させていただきました。
他のロボアドバイザーにはない魅力がたくさん詰まったSUSTEN(サステン)。そのシステムや考え方を知れば知るほど完璧な運用形態のようにも思えるのですが…
実績が伴わなかったようで特に2022年あたりの評価があまり良くありません。期待が大きかっただけに「やばい」と評価するに至ってしまったのかもしれません。
SUSTEN(サステン)のサービス開始は2021年2月
ただ、サービスが始まったのは2021年2月であり、やっと3年が経過したところです。
確かに、運用実績が他のロボアドバイザーと比較するとあまり良くないようですが、ロボアドバイザーは長期運用を前提として設計されているのでもう少し様子を見ても良さそうです。直近の運用実績はどうでしょうか、見てみましょう。
SUSTEN(サステン)の運用実績
直近のSUSTEN(サステン)の運用実績
SUSTEN(サステン)の運用実績については、公式サイトの月次運用レポートを基に、2024年2月を基準として直近1か月、3か月、6か月、1年の騰落率をまとめました。
SUSTEN(サステン)の運用実績 | ||||
ファンド | マネーフォワード | R | B | G |
1か月 | +4.6% | +3.7% | -1.1% | -3.1% |
3か月 | +10.7% | +9.6% | -0.1% | +2.2% |
6か月 | +13.1% | +10.5% | -0.2% | -0.2% |
1年 | +30.0% | +22.7% | -1.4% | -5.72% |
※ファンドの詳細(主な投資先)
マネーフォワード…マネーフォワード全世界株式インデックスファンド
R…グローバル資産分散ポートフォリオ(先進国株、新興国株)
B…グローバル債券ポートフォリオ(国債、社債)
G…グローバル複合戦略ポートフォリオ(ARP)
2023~2024年は米国株と日本株が急上昇したので、マネーフォワード全世界株式インデックスファンドと先進国株に投資するグローバル資産分散ポートフォリオ(R)の運用実績は絶好調ですね。Gの複合戦略ポートフォリオは景気後退時にも利益を見込めるような運用を目指すファンドなので(詳細は後述)、好景気の時点では本領を発揮できなかったようです。
どの運用タイプを選ぶかで結果が異なる
というわけで、直近の運用実績を見てわかるようにどの運用タイプを選ぶかでだいぶ成績が変わってくるため、一概に良いか悪いかを判断することはできなさそうです。2023年は株価が急上昇した1年となり、景気も良かったので 景気後退時に利益を伸ばすであろう複合戦略ファンドが当然ながらマイナスとなりました。でも、もし次の1年に株価大暴落、景気後退を迎えたら複合戦略ポートフォリオ(G)の一人勝ちとなるかもしれませんし、やはり長い目で見ないと判断が難しいですね。
SUSTEN(サステン)は手数料が高い?
一般的なロボアドバイザーは手数料が高い
コイケjr.
一般的に、ロボアドバイザーは全自動で資産配分を決定して資産運用をし、その後の利確損切り、買い直しも全ておまかせするサービスなので自分で売買するよりも手数料は高いと感じる方が多いようです。一般的なロボアドバイザーは投資残高に対して年率0.5~1.5%となっています。
SUSTEN(サステン)は手数料が割安!
一方でSUSTEN(サステン)は年率0.08~0.3%と他のロボアドバイザーと比較すると圧倒的に手数料が割安です。
なぜ同じようなサービスなのに、他のロボアドバイザーと比べてこんなに手数料が安いのか。それはSUSTEN(サステン)の投資先が自社で運用する投資信託だからです。
他のロボアドバイザーは、投資先にかかる信託報酬等(他社へ支払う費用)に加えて、ロボアド運用に対する自社への報酬が全体の手数料の中に含まれています。一方でSUSTEN(サステン)は、自社で運用する投資信託に投資していることから、その信託報酬というのはつまりロボアド運用に対する自社への報酬でもあるため、他のロボアドバイザーの場合では二重にかかっていた費用をSUSTEN(サステン)では圧縮することが可能となりました。つまり無駄な費用を抑えて割安な手数料を実現できたというわけです。
さらに、新NISA利用の場合は1年間出金がなければ運用残高の最大年率0.1%分がキャッシュバックできるという制度もあるので、「ロボアドバイザーは手数料が高い」と思っている方に是非おすすめしたいです。
SUSTEN(サステン)の良い評判・メリット
新NISA最適化機能がある
コイケjr.
そんな悩みを解決してくれるのがSUSTEN(サステン)の新NISA最適化機能です。
非課税枠が空き次第 自動で振替
SUSTEN(サステン)に入金したものの、その金額が非課税枠を超えた場合は、超えた分を一旦課税口座で運用し、翌年以降非課税枠が利用可能となり次第、自動で非課税口座に移動してくれます。
非課税枠を自動で節約
新NISAでは非課税枠の利用分は簿価(購入時の金額)で計算されます。例えば100万円の購入金額に対して、10万円の含み損が出た場合、そのままにしておけば非課税枠を100万円使っていることになりますが、この状態で一旦売却し、買いなおすことで損失分の非課税枠が復活します。(90万円で買いなおしたとすれば、10万円分の非課税枠が利用可能となります。)
期待リターンの大きいものを優先采配
そもそも利益が出なければ、税金はかかりません。非課税枠で投資するものは必ず利益が見込めるものにしたいですよね。SUSTEN(サステン)では、複数の投資信託に投資する場合は期待リターンの大きいものから優先して非課税枠で買付できるよう調整されます。また、NISA口座と課税口座両方で運用している場合は、期待リターンの大きいものがNISA口座で運用されるよう自動で調整されます。
つみたて投資枠も使える
NISAのつみたて投資枠で購入できる商品は限られている中で、SUSTEN(サステン)はつみたて投資枠にも対応しています。つみたて投資枠は自由度が低いため、成長投資枠よりも優先的に使うよう調整されます。
自社の投資信託運用のため手数料が割安
「SUSTEN(サステン)は手数料が高い?」の項目で既述の通り、SUSTEN(サステン)の投資対象は自社で運用する投資信託なので、他のロボアドバイザーと比較し手数料が割安で、年率0.08~0.3%となっています。
自社で投資信託を運用しているということは他にも大きな強みがあります。新NISAでは高レバレッジ商品は対象外なのですが、値動きの大きい米国株に集中投資することでレバレッジと似た効果を得ることを目指す「GeoMax」というファンドも開発したようです。今後に注目です!
景気後退時に強いオルタナティブ投資ができる
投資をする上で、やはりネックとなるのが「株価下降局面」「景気後退時」です。「上げ100日下げ3日」と言われるように、下がるときの方がスピードが速いですよね。そんなときこそ「空売りを仕掛ける」ことで利益を狙えるわけなんですが、他のロボアドバイザーには空売り機能なんてありません…。
そんな中、グローバル複合戦略ポートフォリオ(G)ファンドでは売りポジションも組み合わせた投資ができるんです。グローバル複合戦略ポートフォリオ(G)ファンドでは、国内外の株価指数や国債や通貨や商品先物取引等を利用し、景気の良し悪しに左右されない収益の獲得を目指しています。
利益が出なければ費用がかからないファンドがある
運用ファンドのうち「グローバル資産分散ポートフォリオ(R)」と「グローバル複合戦略ポートフォリオ(G)」については、利益が出て投資資産が過去最高評価額となった場合に成果報酬を徴収し、それ以外は費用がかからない仕組みとなっています。
以前は全てのファンドが成果報酬型だったのですが、新NISAに対応後は上記のファンドのみ成果報酬の対象となっています。
出金手数料が無料
以前は出金手数料が440円かかっていたのですが、2023年より出金手数料が無料化となりました。
2024年中に、定期出金機能が開始される見込みとのことです。
SUSTEN(サステン)の悪い評判・デメリット
運用実績がマイナスになる場合がある
ロボアドバイザーに何を求めるかといえば、やはりプロレベルの運用実績ですよね。「SUSTEN(サステン)の評判はやばい?」の項目で紹介した通り、運用実績がマイナスになっていた時期もあります。運用タイプによって運用結果にはばらつきがあるものの、過去の運用実績が良くないと不安になってしまうのも頷けます。
ただ、ロボアドバイザーは長期投資を前提に設計されているものが多く、SUSTEN(サステン)も長期投資を前提に設計されています。売りポジションを保有しているロボアドバイザーは他にはないため、景気後退局面、株価暴落時などにSUSTEN(サステン)だけが逆行高のパフォーマンスを見せてくれる可能性もあります。
NISA口座では運用できないファンドがある
運用ファンドのうち成果報酬の対象となる「グローバル資産分散ポートフォリオ(R)」と「グローバル複合戦略ポートフォリオ(G)」はNISA口座では運用できないので注意が必要です。
ただ、値動きの大きい米国株に集中投資しレバレッジのような効果を得ることを目指す「GeoMax」という新NISA用のファンドを開発しており、公式サイトにも「NISA口座で運用できるファンドを随時追加予定」との記載があるため続報を待ちましょう!
まとめ
いかがでしたでしょうか。SUSTEN(サステン)の評判と口コミで「やばい」と言われるのは2022年頃の運用実績不振によるものでした。ただ、景気後退時に実力を発揮するであろう「グローバル複合戦略ポートフォリオ(G)」が好景気下で実力を発揮できなかったとも考えられますし、他のロボアドバイザーにはない「売りポジションも保有できる」という強みが今後の景気後退局面でどんなパフォーマンスを見せてくれるか非常に楽しみです。
「ロボアドバイザーは手数料が高い」という常識を覆す手数料の安さ、新NISAの投資枠を無駄なく有効活用してくれる機能は他のロボアドバイザーには無い強みですし、ぜひ他の運用のリスクヘッジとしてSUSTEN(サステン)を組み合わせて活用してみてください。