株式投資って、コツコツ利益を重ねていても、何の前触れもなく急に暴落して一気にドカーンと下げるので本当に難しいですよね。でも株価の急落の前兆とされるシグナルである「ヒンデンブルグオーメン」の点灯に気を付ければ、高確率で暴落を回避できるかもしれません。
ヒンデンブルグオーメンとは
ヒンデンブルグオーメンの点灯条件
ヒンデンブルグオーメンとは、米国株の暴落の前兆を表すシグナルのことです。以下の4つの条件全てを同日に満たした場合にシグナルが点灯します。
- ニューヨーク証券取引所(NYSE)での52週高値更新銘柄と52週安値更新銘柄の数が共にその日の値上がり・値下がり銘柄合計数の2.2%以上
- NYSE総合指数の値が50営業日前を上回っている
- 短期的な騰勢を示すマクラレンオシレーターの値がマイナス
- 過去52週間の高値更新銘柄数が安値更新銘柄数の2倍を超えない
このシグナルが一度点灯すれば30営業日は有効となります。
コイケjr.
ちなみに、このシグナルが点灯したかどうかはeワラント証券HPで簡単に確認できます。
ヒンデンブルグオーメンが点灯するとどうなる?
・77%の確率で株価5%以上下落
・パニック売りの可能性41%
・重大なクラッシュの可能性24%
点灯すると、30営業日の間に、以上のことが起きるようです。
コイケjr.
コイケ
ヒンデンブルグオーメンの暴落的中率は?
肝心の暴落的中率について見てみましょう。
ヒンデンブルグオーメンが点灯したら日経ダブルインバース買いが有効かもしれません。ただ、減価するので注意が必要ですよ!
2017年以降、過去にヒンデンブルグオーメンが点灯した日付がこちらです。
2021年 | 3月3日 |
2020年 | 1月28日 |
2019年 | 11月14日 |
8月2日 | |
7月23日 | |
5月10日 | |
2018年 | 9月25日 |
9月5日 | |
8月9日 | |
8月2日 | |
7月26日 | |
7月18日 | |
6月18日 | |
4月24日 | |
1月30日 | |
2017年 | 6月13日 |
NYダウの5年チャートがこちらで、「▼」がついているところが点灯したタイミングです。(なんだか画像が暗くてすみません…)
2018年は6~9月の間に7回も点灯しているので若干省略しています。
こうしてみてみると、ピンポイントではないにせよ、やはり5%以上の下落は高確率で的中しています。もちろん、2016年のように、一切暴落などせずに上げてしまった時もあります。ただ、それなりの大きな下落の前にはヒンデンブルグオーメンが必ず点灯しています。
コイケjr.
コイケ
※実際、2021年3月24日現在、日経平均は大幅4日続落しています。一方でNYダウもやや下げましたが日経平均ほどではありません。今後NYダウがどうなるかはわかりませんが、日経平均については2021年3月3日のヒンデンブルグオーメン的中といって良いでしょう。
ちなみに今回の日経平均下落のきっかけは日銀ETF買いについての方針変更でした。TOPIX連動型ETFのみを買い支えるということ、ETF年間購入額6兆円の撤廃などです。
このように、ヒンデンブルグオーメン点灯中に、何か株価にとってマイナスな材料が出ると、株価が大きく下げる可能性がより一層高くなるのかもしれません。
暴落に強い投資法
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